みなさんこんばんは!田平まゆみです。
27日に大阪狭山市の「市立こども園」を保育運動団体のみなさんとご一緒に視察してきました。
富田林市のこども未来室長と課長も同行され、大阪狭山市のこども政策部長、課長さん、園長先生がご案内くださいました。
もともと「市立第2保育所」と「市立南第三幼稚園」という2つの別施設だったものを、平成27年4月から保育所と幼稚園の機能を兼ね備えたひとつの施設、幼保連携型認定こども園として移行したものということです。名称は「市立こども園」です。
「0~3歳児施設では第2保育所当時の雰囲気を残し、生後2ヵ月から3歳までの子どもたちが、「第二の家庭」として、穏やかでくつろげる場になるよう日々心掛け、保育しています。
また、4~5歳児施設では、教育を必要とする1号認定子ども(旧の幼稚園児)と保育を必要とする2号認定こども(旧の保育所児)が同じクラスの中で就学前教育・保育を受け、いきいきとした毎日を過ごしています。」(HPより)
★☆★☆★ 以下、私が感じたことをまとめてみました ★☆★☆★
こども園という一つの施設になりましたが、建物はそのまま利用されているため、2つに分かれており、その間にはさまれるようにして小学校が建っています。
★こども園になるに当たり、幼稚園教諭は保育士免許をとり、保育士は幼稚園教諭の資格をとり、保育教諭として、教育委員会の管轄の行政職になったそうです。
もともと雇用形態が違うという問題についてはこうやってクリアされていますが、教育委員会に一本化というのはどうなのか?と不安を感じました。
★保護者の会議はどのようにもたれているのか気になっていましたが、保護者会はPTAのみで、実質1号認定(幼稚園)子どもの保護者の声だけになっている状況ということです。2号子どもの保護者の声を聞く工夫をする必要を感じました。
★3歳児は今年から受け入れを開始したそうですが、1,2号を合同で保育するだけの部屋の余裕がないため、3歳児についてはもともと保育所だった施設と幼稚園だった施設に分かれて保育をしている状況ということでした。
★建物の改修は、給食調理室を作るなど、多少はされたようですが、もともと保育所だった施設と幼稚園だった施設で、別々の2つの施設であり、少し無理があるな、という印象をうけました。
大阪狭山市での状況と富田林市の状況がぴったりくるわけでもなく、参考にならに事も多いと感じましたが、やはり2つの施設を2つにして建物をそのまま利用するのは無理を感じました。
本市で選択肢を増やす、という意味でこども園をつくるにしても、相当な工夫と長い時間が必要だと思います(大阪狭山市でも移行までに10年近くかけておられます)。
大阪狭山市ではもともと2つあった公立の保育園が現在はゼロになってしまっています。一つは民間保育園に、もう一つはこの「市立こども園」になったからです。
また、公立幼稚園はもともと5園ありましたが、一つは民間に売却済、一つはこれから入札予定、と3つだけになってしまいました。残る3園で3歳児保育を実施するそう。
富田林も何やら同じような事を言っていたな〜!まだまだ研究、調査が必要であり、早急にすすめるべきではありません。
▼ちょうど英語の先生がきておられ、歌を歌っているところでした。
▼ホールで給食をとるそうで、席が準備されていました。
▼給食をつくるところ。
▼給食が運ばれてきました。
▼給食を食べたらすぐにお昼寝の場所に行けるよう同じ部屋を間仕切りしてあり、布団が敷かれていました。