「さとにきたらええやん」上映会&講演

こんばんは、田平まゆみです☆

今日は千早赤阪村の くすのきホールにて、映画「さとにきたらええやん」の上映と、「こどもの里」理事長の荘保共子さんの講演があり行ってきました!
千早で活動されているフリースクール「デモクラティックススクール ASOVIVA」さんの主催でした。
“日雇い労働者の街”と呼ばれてきた大阪市西成区釜ヶ崎で40年にわたり活動されてきた「こどもの里」の活動は、本当に圧巻。その理念の深さ、子ども達や保護者、地域の方達から学びとって自然に広げてこられたその活動には、頭が下がります。
釜ヶ崎では40年前から起きていた問題が、今や全国的な問題として広がりつつあるという事も感じました。日雇い労働の不安定さからくる貧困の問題、親の抱える様々な困難、それにまともに影響を受ける子ども達、それでも生きようとする子ども達の力・親を愛する力・社会と繋がろうとする力、それこそが人権だとの荘保さんの言葉に、強く心うたれました。
1996年(平成8年)非正規雇用が認められ不安定雇用が一気に広がり、さらに小泉政権下で製造業での非正規雇用を認めた事で拍車がかかり、その頃から子どもの貧困が叫ばれ始め、今や全国どこでも日雇い労働が当たり前(全体の40%)の時代となっています。
夜回り活動や、海外への視察など、子ども達が自分達のおかれている状況も含めた社会の事を、自分の目でみて考える事ができる、様々な取り組みもされています。
大人の様子を機嫌や様子を伺いながら育った子どもは、自分の中心軸を持つ事が難しいところいった話を聞いて、子どもにともすれば手をあげてしまいそうになるお母さんが、自分の幼い頃の体験を思い出して泣いてしまう姿などは、本当に貧困や生きる事の困難さは連鎖するんだと思い知らされます。
子ども達にとって最善、最良の居場所を作ること、いつでも逃げてくる事ができる、帰る事ができる「さと」のような場所を、いま、多くの人が必要としています。
こうした事実を受け止め、「自己責任」ではなく、社会の「問題」とする事から、全ては始まるという事で締めくくられたこの講演、本当にお会い出来て、長年の重みのある、そして聖母のようにあたたかい眼差しで子ども達やその保護者までを包みこんでこられた荘保子さんのお話をお聴きできて感慨深かったです。
企画してくださったASOVIVAの皆さんにも感謝です!

ありがとうございました。

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