【水を得た魚のように⑦】「土中環境〜忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」

【水を得た魚のように⑦】「土中環境〜忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」

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水の杜の北野さんからオススメいただいた高田宏臣さんの本。めちゃくちゃ良い本、環境問題を考えるうえで必読書と言える本です☆
水がどこから生まれ循環していくのか、私たち1人1人が知る必要のあることを根本から教えてくれます。
そして、土砂崩壊や水害対策など治水・治山に対する行政のあり方、リニア開発など人間本位の環境破壊を問い直す、バイブル本です☆

「古くより山域全体が不可侵の領域として守られてきた理
由は、水脈の拠点であり、それこそが豊かで安全な環境の源であり、同時に農林漁業の営みにおける豊かな生産性の源でもあるからなのです」

土の世界がいのちを生み出す拠点となるためには、有機物と無機物、菌糸を介したエネルギーや養分の循環が必要であり、そうした土と木が共に育みあういのちの循環の要となる場所をかつては「杜(もり)」と呼び、神聖な場所として大切にされてきたこと。。
表層で起きている現象には必ず理由があり、土中で起きている変化を想像する力が必要ということ。。
土中環境、通気浸透水脈、森・川・海の循環、先人たちの智慧と技、土中環境改善の実例で詳しく解説。
ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思います。

※著者の高田宏臣さんは、高田造園設計事務所代表で、「NPO法人地球守」の代表理事。行政や様々な民間団体の依頼で環境調査や再生計画の提案、実証、講座開催、技術指導にあたられています。

D5BF9ACE-703F-450B-B431-9CF7C4572516※水循環のイラストは、日本地下水学会のHPより

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