水道値上げ反対請願 賛成討論を行いました

こんばんは。建設厚生常任委員会で、「水道料金値上げ中止を求める請願」に対する、日本共産党議員団の賛成討論をおこないました。

委員会採決の結果は、日本共産党以外の全員反対で否決。ひどい議会ですね。以下、内容です。↓↓↓

 

「水道料金値上げ中止を求める請願」に対する、日本共産党議員団の賛成討論をおこないます。

私たち日本共産党議員団は、今、コロナ危機によって不安定な生活を強いられている非正規労働者の方の失業や、中小企業・小規模事業者の売り上げの減少、医療機関の減収による医療従事者の一時金カットなど、市民の暮らしは相当な打撃を受けています。水道料金の値上げが強行されればさらに生活は苦しくなります。市民の暮らしや営業に寄り添い負担を軽減するために、あらゆる手段を講じるべきだと考えています。

2019年10月から消費税が10%に増税されたことや、国保料・介護保険料の値上げなどにより、暮らし向きが年々悪くなっている中、コロナ禍で市民の皆さんの生活状況はさらに深刻となっています。

そんな中、今年3月議会で、市長は、今年10月から水道料金を15%も値上げし、4年後さらに10%、合計25%もの水道料金値上げ議案を出しました。

今回の値上げでは、大口利用の事業者等の値上げについては負担率を緩和するとされ、小口の生活利用者に重い負担がのしかかます。また、この度の水道料金値上げの条例案が出された際、予算書には値上げで見込まれる収益の計上がなく、値上げをしなくても事実上予算が成り立っていました。こうした点も指摘し、日本共産党だけが水道料金値上げ議案に反対をしましたが、残念ながら可決されてしまいました。

今議会の代表質問でも、私たち日本共産党はいのちの水を守ることを求めて質問しました。

市民の方からは、「コロナ禍で気持ちが落込んでいる上、水道まで値上げはひどい」「去年、水道の基本料金を4ヶ月半額にして大宣伝していたのに矛盾している」「手洗いやうがい、外出自粛で在宅が増え、いつも以上に水道料金が上がって苦しい」「子育てで洗濯物も多く水道まで値上げは困る」などの声が寄せられています。

水道料金の値上げは全市民に影響を及ぼし、とりわけ低所得者や生活困窮世帯を直撃することや、水を多く使う飲食店などの営業が困難となっている今、水道料金を値上げすることが暮らしと営業に与える影響が大きく、全く容認できません。

先の3月議会で、水道料金の値上げの理由とされたのは、水需要の減少による料金収入の減少で収入増が見込めない中、老朽施設の維持・更新・耐震化の費用が増大するためとされました。

しかし、「いのちの水」は生命の根幹に関わる、全ての人権の基礎になるものです。憲法第25条・生存権の保障のためにも、今こそ、自治体に独立採算制を押し付けている地方公営企業法の改正をし、下水道施設のように国民生活の基盤にかかわる水道事業についても財源確保をするよう国に求めていただきたいと思います。また、昨今市内での突発事故による改修工事が増えているとのことでしたが、管路の更新を含む水道施設整備にかかっては、税金、公費が当然投入されるべきですがほとんどが利用者負担でまかなわれていることも大きな問題です。

また、通知でしかない繰り出し基準に縛られることなく、地方公営企業法第17条の3の「特別の理由により必要がある場合には、一般会計または他の特別会計から補助することができる」との規定を使い、一般会計からの繰り入れを行い、料金の値上げをせず据え置くべきです。

今、水道料金を値上げすることは、昨年からのコロナ禍における生活支援策とも矛盾し、経済的損失に伴う生活困窮者への援助と、水道法第一条の目的である感染症予防という公衆衛生の向上のためのうがい、手洗いの励行の妨げになります。

今こそ、水道料金の負担軽減でいのち・暮らしを守り、市民の感染症予防を進めるべきだと考えます。

現在第5波で緊急事態延長が繰り返される中、今こそ、コロナ支援策としても、水道料金の値上げを見送る決断すべき時と考えます。

よって、水道料金値上げ中止を求める本請願の趣旨に賛同し、本請願への日本共産党の賛成討論と致します。

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