★「請願第4号 市民の文化活動の拠点である文化ホール(すばるホール)を文化目的以外の永年利用に反対する請願」賛成討論

こんばんは!田平まゆみです☆

本日、富田林市議会 9月定例会最終日に、10本の請願について、日本共産党議員団は紹介議員となり、賛成請願をおこないました。

※順にアップしていきます。正式な議事録ではありませんので当日少し言い回しが変わった点がありますがご了承ください。以下、全文です。↓↓↓

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「請願第4号 市民の文化活動の拠点である文化ホール(すばるホール)を文化目的以外の永年利用に反対する請願」採択をもとめて、日本共産党の賛成討論をいたします。

本請願には、今年2月の広報で市民の方に広く発表された「現在の場所1ヶ所での建て替え」から「すばるホールへの庁舎機能の一部を本移転する」という方針変更により、文化と歴史を誇ってきました富田林の魅力が失われてしまい、文化の敗退に繋がるのではないかと危惧しております」といった切実な思いが綴られています。

すばるホールという文化目的のために建てられた施設に市庁舎機能を、それも、産業まちづくり部や下水道課という文化と距離のある部署を入れるとは、理解に苦しみます。先の日本共産党の代表質問で、私は、民主的な行政手続きを無視したトップダウンの市政運営に対して、強く抗議をいたしました。

昨年11月に策定された「市庁舎整備基本計画」には、現地庁舎建て替えで、庁舎機能の分散化は市民の利便性が低下することから考えないものとする、とはっきりと明記されています。

人口減少やコンパクト化については、「市庁舎整備基本計画策定委員会」でも当然議論されており、そうした観点も盛り込まれて策定されています。

市庁舎分散化では市民の利便性が悪くなるだけでなく、活動拠点が奪われます。

昨年11月策定の「市庁舎整備基本計画」に立ち戻るよう求め質問した際、文化への考え方について、市は、このように答弁されました。

「文化芸術に関わることは、市民が心豊かな生活を実現していくうえで不可欠なもので、本市としましても、文化を振興する重要性は、認識している」「文化振興は市民に活力を与える重要な施策であり、その施策の推進が、魅力あるまちづくりにつながるものと考えています。」 

もし、本当にそのようにお考えなら、すばるホールを縮小して文化芸術活動を圧迫するようなことはただちにやめるべきです。

すばるホールは、南河内において画期的な文化ホールとして1991年10月1日に設立されました。「プラネタリウムのある文化ホール」とのキャッチフレーズで、その名のとおり、「すばる」という星の名前が付けられています。

「すばる」というのは、平安時代に清少納言の記した枕草子にも出てきますが、「集まってひとつになる」という意味の古い言葉からきているとされる、プレアデス星団の和名です。

また、すばるホールの各部屋の名称も、現在すばるホール条例の料金改定議案で廃止の対象とされている銀河の間、秀月の間、アルデバランなど、魅力的な名前が付けられており、設立当初の文化芸術発展への思いや、天文世界へのリスペクトがあふれています。

アルデバランとは、すばるに続いて夜空に昇って輝く、すばるの後星ともよばれる星の名前です。

私は、設立当初を知る市民の方からもお話を伺いましたが、市民が生き生きと輝ける文化芸術活動の促進への市民や職員の皆さんの並々ならぬ思いを感じ、胸が熱くなりました。

文化や芸術というものは、効率性、コストでははかれない価値があります。

市民の文化活動や芸術活動を応援し、活動の保障をすることが、本来、市のするべき仕事ではないでしょうか。

それこそが、魅力あるまちづくりにも、シティセールスにも、コミュニティ形成にも、健康づくりにも、繋がるものであると考えます。

また、半世紀に一度の大事業である庁舎建て替えは、思い付きで二転三転するようなあやふやな計画で進めるべきではなく、専門家や市民委員、関係機関と時間をかけて策定された基本整備計画に基づいて進められるべきものです。

突然のすばるホールへの市庁舎機能の一部本移転との方針変更から、市民への総合的な説明会は一度も開かれず、文化団体協議会や文化振興事業団への報告・説明なども事後報告で事前の意見聴取もおこなわれていませんでした。

また、文化団体協議会14団体以外にも、すばるホールを利用している団体や個人の方が多数あるにもかかわらず、そうした方々に対しては聞き取りなどはされていないことも問題です。

さらに、5月広報では議決もされていないにもかかわらず、すばるホールの一部施設の利用停止を発表し、募集停止しました。そして現在は、すばるホールの4階はすでに封鎖状態にあり、議会を無視した暴挙と言わざるをえません。

今、こうした強引な市政運営に対して、市民の皆さんから猛烈な反対の声があがっています。本議会に庁舎問題に関して7本の請願が提出されているほか、「新しい市役所は現地で全面建て替えとし、すばるホールへの市庁舎一部移転はやめてください」という署名が短期間に集められ、9月28日に4232筆の署名が提出されました。

すばるホール条例改定議案については継続審査となりましたが、それを理由に請願不採択というのは筋が通りません。

よって、こうした市民の声を聞き、文化芸術を守ることを強く求めて、「請願第4号 市民の文化活動の拠点である文化ホール(すばるホール)を文化目的以外の永年利用に反対する請願」採択をもとめて、日本共産党の賛成討論といたします。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

結果は、日本共産党議員団以外の全議員が反対し、否決となりました。

ほとんどの議員が、「継続審査になったのでこの件は不採択といたします」といった、理由にもならないまともな討論もしない態度でした。

傍聴にこられていた方から、「議会のレベルの低下に、地方自治の危機を感じました。共産党議員さんだけが、市民目線でしっかりと議論をしていて頼もしかった」と言っていただきました。

私はまだ2期目ですが、今の議会は本当におっしゃる通りの状況だと感じています。

引き続き、頑張らねば!

最終日は傍聴希望の方が多く、議場に入れなかった方もおられました。

他の部屋でご覧いただけたようですが、たくさんのご来場、ネット傍聴ありがとうございました!市民の皆さんの声が政治を変えていくのだと、今こそ痛感しています。

引き続き全力で頑張ります。よろしくおねがい致します!本当にありがとうございました!

コメント投稿