【水を得た魚のように⑩】災害時協力井戸について

【水を得た魚のように⑩】災害時協力井戸について

こんばんは!田平まゆみです。みなさん『災害時協力井戸』という制度をご存知ですか?

95CDCF61-2F4A-483F-890B-30F56083E8B3 阪神・淡路大震災等の大規模な災害発生時に水道が断水し、被災者が長期間にわたり飲用水や飲用以外の生活用水が確保できないなど不便な生活を余儀なくされた経験から、大規模な災害が発生した直後に各市町村の水道局等で水道管の耐震化等の施設回復が間に合わない事も想定し、水道の給水が停止した場合に、近隣の被災者へ飲用以外の生活用水(洗濯やトイレ等の水)を提供いただける井戸を「災害時協力井戸」として登録する制度です。
2017年度には大阪府から各市に事業移管され、現在、富田林市では環境衛生課が担当しています。
(町村のみ各管轄保健所が登録を担当)

「水からはじまる物語」というグループを作って水を取り巻く問題を調べはじめてから、この制度の事も知り、自治体の独自水源はもちろん、マンションや公園などにある地域の共同井戸と言える水源の大切さや、個人の敷地内にある井戸の災害時利用についても改めて注目しはじめました。
9月議会に水道の民営化・広域化、自己水源の問題などを取り上げた際にボリュームが多すぎて質問できなかったのですが、所管の環境衛生課に色々と問題意識を伝えていたところ、真剣に考え進めてくれているようです。私が要望していたのは以下のような点です。↓

⚫︎現在 富田林市では22箇所の井戸が登録されていますが、2017年以後増えておらず改めて周知が必要な事。
⚫︎実際に必要になった際に使える井戸であるか、登録継続の意思なども含めて定期的な確認が必要な事。
⚫︎電気ポンプ式か手動ポンプ式かの把握をされていなかったので、停電時の事も考え把握が必要な事。
⚫︎危機管理室などとの情報連携が必要な事。
⚫︎災害時の生活用水として、どの範囲でどのような目的で活用できるのかロードマップ等の作成が必要な事。
⚫︎現在、本市では災害時協力井戸の位置情報が公表されてない(個人情報という理由)が、どのような媒体・タイミングで市民に知らせるのか情報開示の流れを準備しておく必要がある事。

こうした事が現在できていない事を確認したうえで、必要性を指摘していました。
先日の全員協議会(11/22)で、「災害時協力井戸」について改めて広報やHPで周知する旨と、登録されている22件についても再調査する事、電動か手動かの把握も行う事、危機管理室等と情報連携していく旨が報告されました。
本当に、真剣に災害時に使える事を想定してできる限りの事を先回りして考える事が大切です。
企業や病院などが持つ井戸の把握、協力依頼も重要です。

ひきつづき、『いのちの水』の大切さを考えるキッカケにもなる、災害時の井戸利用のことも勉強し、さらに深めていきたいと思います!

☆うちにも井戸あるよ!という方はぜひご登録ご協力くださいませ。私の家にも手動式の井戸があり登録予定です。
一定の基準がありますので、まずは以下から手引きをご覧ください。詳しくは担当課へお問い合せくださいませ。↓
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/17/65838.html

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