給食委託業者☆工場見学の報告!!

先日11月30日に、今年10月から第2給食センター建て替えの2年間の間、かわりに給食を提供することになる業務委託の給食が始まりました。
しかし、この間配食の遅れや数の不足、入札指定品以外の材料を使用したため、アレルギー物質が入っていたなど、様々な問題が指摘され、異物混入の頻度も多いという事で、心配の声があがっています。
そこで、教育委員会にかけあって許可を取り、検便も行って、委託業者であるサンエッセンの美原工場に運動団体の皆さんとご一緒に行ってまいりました!
今回本市からは初めての視察だそうです。

サンエッセン美原工場から給食を提供されている小学校は、
高辺台、久野喜台、東条、伏山台、藤沢台、彼方、向陽台、喜志西 で、約2300食です。

第1給食センターから提供されている小学校は、
富田林、新堂、寺池台、大伴、川西、喜志、小金台、錦郡で、約3600食です。

詳しい報告についても資料請求をしており、ある程度まとまった報告をもらいましたので、それもブログに別途「小学校給食に関する資料」と題してアップしておきます。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 視察報告 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

サンエッセン美原工場は、約950坪、厚労省のハサップ認定を受けている会社です。
まずは、工場の2階の部屋で試食。。

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1ヶ月ほど前に久野喜台小学校で1回目の試食会を行ったときと比べて、ずいぶんと薄味になり、美味しくなっていました!
前の時はお惣菜を作っている会社だけあって味の濃さがすべての参加者から指摘されており、食育に不安を感じましたが、そこについては大きく改善がみられました。
センターの調理長はもとホテルのシェフだった方だそうで、「美味しいものを出したい!という想いでやっています」との強い想いをセンター長が語ってくれました。
もともと、栄養士の指示通りのレシピで作っているものの、作られてから届くまでの時間の関係などで、味が濃くなってしまうということもあるかもしれないですが、出荷直前に味見をしたり、工夫をしてできるだけ美味しさを損なわず、味が濃いと言われないよう気をつけていただいたのが分かりました。
試食会を開いて保護者や子ども達の声を届けることができて、よかったなと、これからも見守る必要がありますが、まずは少し安心しました。

次はいよいよ実際に、給食を作っている工場内に入らせていただきます!
給食を実際に作っている時間は作業に差し支えるため、ちょうど出荷が終わって、片付けの段階で入らせてもらいました。熱、風邪、下痢はないか、その日の体調を書き込んで、

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▲ハサップ認定を受けるには、資料の分け方などにも非常に厳しい基準があるそう

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着替えをして帽子、マスク、手袋、カバーオール?を着用のうえ入場です。。。
工場内には、携帯電話もカメラもアクセサリーや時計も持ち込み不可!眼鏡だけはOKでした。

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長靴を履き、風圧洗浄→→手洗い洗浄(タイマーがあり、30秒間洗い続けることが義務づけられています)→→乾燥(ダイソンの最新の乾燥機がありました)→→アルコール消毒(アルコール洗浄をした手をかざすと自動ドアが開くようになっている)→→作業帽、部屋の色、床の色、で超汚染区、汚染区、準清潔区、清潔区  という分類をして管理しており、汚染区から準清潔区、清潔区に入ることはできないようになっています。各区域の温度、湿度も決まっており、管理されていました。

野菜の洗浄は、微酸性電解水を使用して、Ph値を高めて栄養分を壊さず殺菌するということをされていました。そのあと大型スライサーで野菜を切り、ハッチ(パス冷蔵庫)を通じて次の部屋に部屋に移し、下処理はすべて12℃の中で行っているそうです。
材料検査用の食材冷蔵庫も見せてもらいました。

清潔区では盛りつけやトッピングが行われており、吸気酸素フィルターで外気を100分の1の汚染レベルにする「ソックダスト」という空調システムが採用されていました。

洗浄室では、4つのラインの洗浄機で洗われた食缶、食器などが流れてきて、職員の方が、洗浄後の食器の確認をしていました。

お米は必ず1時間きっちり浸漬してから炊くということ、そうすると味だけでなく、歩留まりも良いんだとか。ご飯を混ぜ返す機械もありました。お米は北海道の「ななつぼし」で、現在は新米だそうです。
油も富田林の小学校給食では米油を使用されております。みなさんご存知でしたか?

色々な管理体制を見せていただき、外から見るのと中に入るのとでは大違いで安心した面もありましたが、ここまでしているのに、なぜ危険な異物混入などのトラブルが起きたのか、について、まだはっきりしていない部分については今後きちんと検証してもらい、今後そのようなことの起きないように対処をすすめていただかなくてはいけません。

今回一番強く感じたのは、私たちが色々と質問したり、児童や保護者、教員に対しての説明や謝罪をするべき!という意見に対しての、教育委員会や学校給食課の対応への疑問です。
「厳しく指導してまいります」とか、「説明文書の作成を委託業者に依頼しています、、」とか、人ごとだな〜と感じる場面が多々ありました。
最終的にはその業者に業務を委託しているのは市ですから、市の責任です。
そのことをもっと自覚してもらって、そういう対応をしてもらいたいものだと強く感じました。そして、給食だけに関わらず、業務委託というかたちになると、結局こういう問題が起きたり、声が届きにくくなったりするんだな、ということが良くわかった例でした。
給食に対応できる業者というのはそう多くない中、松原市、堺市、貝塚市、泉南市という他市に学校給食を提供している実績のある会社ということで選定されたわけですから、対応能力を超えているということがひとつは問題です。
対応の範囲を超えているとの市の判断から、委託業者に委託していた2300食のうち、600食を第1給食センターで作ることになりました。

今後の対応についても、市民目線で逐一報告をしていってもらいたい、そして、給食センターが建て替わるまでの2年間の間、委託給食を食べ続けることになる児童と市の給食センターからの給食を食べている児童に差が生まれず、みんながおいしく安全な給食を食べられるように引き続き努力をしていかなければと思っています。

私たち議員も、そのために視察や試食会を重ね、議会でも取り上げてがんばります☆
長くなりましたが、ご報告でした!!
ご覧いただき、ありがとうございました!

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