来年度の中学校教科書の選考会議を傍聴しました☆

こんばんは!田平まゆみです☆

本日は、来年度から使われる中学校教科書の選考会議を傍聴しに行きました。

私はほぼ毎回傍聴に来ているのですが、今回も、用意されていた傍聴席は満席となりました。

それだけ、市民の皆さんの中でも子どもたちに良い教科書を使ってほしい、という関心が高まっています。

今回も、特に注目されていたのは、歴史・公民の教科書についてです。

侵略戦争を美化し、国民主権よりも国家を重んじるよう教育する「育鵬社」の教科書だけは絶対に採択させたくない!との思いが強くありましたが、歴史・公民ともに、「日本文教出版」が選ばれ、ホッとしました。

河内長野市では、6年前に初めて公民で「育鵬社」が選ばれ、保護者や教員等からも、不安の声があがりましたが、この度の選考では「日本文教出版」が選ばれました。良かった!!

「育鵬社」の教科書は、女性差別的・人権侵害的表現が多く見られることや、立憲主義の説明も間違っている、安倍首相・天皇・自衛隊の写真が突出して多く安倍政権の広報誌のような教科書、、、など、数限りない危険性が指摘されています。さらに、教科書の執筆者でもある八木秀次氏が、検定期間中の2月中旬に大阪府南部の首長(和泉市、忠岡町)を訪問し、その他複数自治体を訪問していた可能性も指摘されています。他社がそういった営業行為を自粛している中での公平・公正な採択の精神を踏みにじる行為も問題視されている会社です。

さらに、八木秀次氏は「日本教科書」を立ち上げ、中学校道徳教科書の発行にもかかわっています。

こちらも、「自己責任」「遵法精神」「公共の精神」「家族愛」「愛国心」などを学ぶ内容となっており、これでは「個人の尊厳」より「国家」を重んじる道徳教育になる危険性があります。

道徳が教科化され評価点を付けられようになったことがそもそもおかしいと思いますが、せめて少しでも子どもたちにとって良い教科書をと、歴史・公民と同様に注目が集っていました。

道徳の教科書も、日本文教出版がこの度も採択され、胸をなでおろしました。

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以下、全教科の教科書採択の内容です。参考までに、次に評価が高かったところも覚え書きとして記載します。

点数化されているわけではなく、選考資料や議論の中で評価する内容が多かったところを次点としています。

【国語】東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書→ 「光村図書」が採択(次点は東京書籍)

【書写】東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書→ 「光村図書」が採択(次点は三省堂)

【地理】東京書籍・教育出版・帝国書院・日本文教出版→ 「教育出版」が採択(次点は日本文教出版)

【地図】東京書籍・帝国書院→ 「帝国書院」が採択

【歴史】東京書籍・教育出版・帝国書院・山川出版・日本文教出版・育鵬社・学び舎→「日本文教出版」が採択

(次点は帝国書院、東京書籍)

【公民】東京書籍・教育出版・帝国書院・日本文教出版・自由社・育鵬社→「日本文教出版」が採択

(次点は帝国書院、東京書籍)

【道徳】東京書籍・教育出版・光村図書・日本文教出版・学研教育みらい・廣済堂あかつき・日本教科書→

「日本文教出版」が採択(次点は光村図書)

【数学】【理科】【音楽】【器楽】【美術】【保健体育】【技術】【家庭】【英語】←ごめんなさい!途中退席し傍聴できずです。追って記載します。

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